ページID:88828更新日:2019年2月19日

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知事記者会見(平成31年2月18日月曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

知事コメント

知事記者会見写真

 知事就任にあたって

知事

皆さま、こんにちは。本日、山梨県知事に着任しました長崎幸太郎です。これまで選挙戦を通じて多くの皆さまにお約束してきた公約の実現、「昨日よりは今日が良くなった。今日よりは明日は良くなる。」という確信が持てる地域、お一人お一人が豊かさを実感できる地域づくりを目指して頑張っていきたいと思います。特に、県職員や県議会の皆さま、さらにはメディアの皆さまと力を合わせて、また緊密なコミュニケーションをとりながら、より良い山梨県づくりに向けて邁進してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

記者

公約、政策関連の質問をさせていただきます。公約の大きなものとして、中部横断自動車道の県費の負担削減、人口ビジョンの見直し、需要予測を含めてリニアの新駅の見直しの3点について、いつから、どういう方法で、どういう手順を踏んで、いつ頃までにアウトプットを出していくのか、もちろん、決まっていない部分もあると思いますが、分かる範囲で、選挙後、ご自身の中で具体化した、また進んだ部分を中心にお伺いしたい。

知事

まず、中部横断自動車道に関しましては、可及的速やかに取り組んでいきたいと思っています。既に県の担当者に、どういう理屈を作っていくのかについての検討のお願いをし、それに対して、しっかりとした回答をいただいております。今後、これを踏まえて、総務省自治財政局と事務的な下話をしていきたいと思っています。また私自身が、同時並行で、これは極めて重要な政治課題であるという話を国の関係部局、政府首脳クラスや与党の政策決定部局に働きかけをする中で、雰囲気を盛り上げていきたいと思っています。夏までに目処を付けられたらと思っていますが、私が決める話ではないので、いつまでにどうできますということは言えません。そこはご了承いただければと思います。

それから、人口ビジョンにつきましては、これからしっかり勉強を始めさせていただこうと思います。県の専門家としっかりと議論を交わし、政策的な指標について、どういうものを打ち立ていけばいいのか、そしてこれをどうやって活用していくか、そもそも人口ビジョンはどういうものなのか、こういうことについてしっかりと理解をさせていただいた上で、どうあるべきかということを生み出していきたいと思っています。

リニアの問題も、同様に、これから勉強を始めるところです。これまで素人の素朴な疑問という話を差し上げてきましたが、それは私だけの疑問ではなくて、多くの皆さんがリニアの駅についていろいろな意見をお寄せくださいます。多くの皆さんが、それはこうではないのですかという話もあって、これは私だけの素朴な疑問ではなく、やはり多くの皆さまの共有する気持ちではないかという感じを強く抱くに至っております。したがいまして、現在の大津の駅になった理由も含め、これまでの議論の経緯をしっかりと勉強させていただきたいと思います。また、駅周辺の話に関しましても19700人という数字の根拠が全ての出発点になりますので、ここはしっかり把握をさせていただいて、その上でどうしていくのか。現在の案に乗るにしても乗らないにしても、ここがまず出発点で、仮に乗ることになっても、その後、現在案に関して費用負担がどういう見込みなのかということも論点になろうかと思っています。こういう諸々の点を勉強させていただいた上で、そのまま引き継ぐこともあり得るし、やっぱりちょっと違うという話になることもあり得るし、そういう意味では白紙になっています。いつまでにということも、残念ながら言えませんが、これはお尻が切られている話なので、インテンシブに(集中的に)議論していきたいと思います。

記者

3つのお答えについてもう1点質問があります。中部横断自動車道は、夏を目途にというお話ですが、現状110億円ではなくて124億円に県費負担が上がっています。その理由は定かではありませんが、これを知事の考えとしては、どのくらいまで落としたいと考えているか。

知事

それはなるべく多くです。

記者

今の言い方としては、そのくらいですか。

知事

今は、そうとしか言いようがありません。どういう理屈でやるのかにもよりますし、他県との比較の問題もあります。そういうものを踏まえながらわれわれとしては、なるべく多く削減をしていきたいと考えています。

記者

総務省との交渉は今月中から入るのですか。

知事

ASAPで(できるだけ早く)取り組むということです。

記者

それから人口ビジョンについては、先ほど知事の方から政策指標について、いろいろ専門家とも議論しながらというお話がありました。これはおそらくトータルの人口というよりもむしろ例えば、「県内就職者をどのくらいにしたい、Uターン・Iターン率をどのくらいにしたい」ということを念頭におっしゃっていると思うのですが、そういう類の数値指標ならば作っていこうというお考えですか。

知事

作りたいとは思っていますが、それについてもまだ白紙です。

記者

しかし、検討していくということでよろしいですね。

知事

はい。

記者

リニア中央新幹線については、費用負担についても論点の1つというお話がありましたが。

知事

現行計画について、トータルで理解しないといけない。その中で、まず土台を精査し、それぞれの計画の中で作るものにどういう効果があるのか、それがフィージブル(実現可能)なのか、これをまず見ないといけません。また、そもそもそのお金を誰が出すのか、その辺りに注目しながら、本当にそれが大丈夫なのか確認を取りながら、納得するまで勉強したいと思っています。

記者

勉強期間はどのくらいを考えていますか。

知事

一生懸命勉強します。

記者

例えば、半年とか。

知事

そんなにかけるつもりはありませんが、とにかく勉強させてください。ただし、どれくらいのボリュームになるのかも分かりませんし、実はものすごく奥深い話なのかもしれないですし。

記者

駅の位置について、選挙後に小井川とも言われていますが、選挙期間中には、小井川というお話はなかったと思いますが。

知事

小井川という名前は出していないけれども、身延線とのアクセスがあった方が良いのではないかということは、選挙中からずっとお話しさせていただいています。

記者

今の大津に決まった経緯を調べた上で、その位置については再検討の余地があるかを探るということですか。

知事

そうです。まず、そういう疑問を持ちながら、大津とした理由をしっかり見ていきたいと思っています。

記者

リニア中央新幹線の話ですが、駅を仮に移すことを考えると、本当に時間が足りないと思いますが、この辺りのスケジュール感をもう少し具体的に教えていただきたい。それから、駅周辺で国際展示場を造りたいということを公約に掲げてあったと思いますが、東京都も築地市場の跡地に展示場を作りたいと言っています。また競争相手が出てくる中で、本当に誘致ができるのかという疑問もあるのですが、その辺りについてお考えをお聞かせください。

知事

これから勉強することですので、仮に移すかどうかということ自体が、仮定の上のさらなる仮定ですので、今は答えを持っていません。8年後には開業するので、早急に決めなければ物事は進まないとも思っていますが、決めるに当たっては、リニア中央新幹線が山梨県にとってどういう意味を持つのかということが密接に絡んでくると思います。そういうことも踏まえて、なるべく早く決めないといけないと思います。

国際展示場を築地に作るという話は、大変な脅威を抱くわけですが、山梨県には山梨県なりの優位性もあるわけで、実際にどうなるかは、マーケットをしっかり把握しなければ話にならないと思います。選挙中から言っているのは、リニア中央新幹線を使って人が来る理由を作る必要があるということ。こういう話をする中で、念頭にあるのは、国際展示場、AIや自動運転の研究機関、もともと災害が少ない山梨県の中で、極めて安定した岩盤がある韮崎辺りへの首都圏の防災拠点の誘致。それぞれ実現可能性をしっかりと精査するべきテーマですが、いずれにしてもわれわれが作るべきなのはこの理由作り。後は外部環境によっても変わりますが、例えば、東京都にとてつもなく大きくて、競争力のあるものが出来たら、作ることが合理的ではないという判断になるかもしれないし、今、申し上げた別の強みがあるという話になるかもしれません。そこは、真剣にマーケットを分析しないといけない問題でもあろうかと思いますし、それによってその担い手はどこまで出てくるのか、誰がどのように投資するのかという話も併せて出てくると思います。一つ一つ真剣に、周りの状況を見ながら、山梨県にとって最も有効な方法を集めていって、皆さまにお示ししていきたいと思います。

記者

リニア中央新幹線の話になると、甲府市や中央市も絡んでくると思いますが、これらの市長は(知事と)一度会って話をしたいとおっしゃっていますが、知事も甲府市長などと会って、できるだけ早く話をしたいとお考えですか。

知事

もちろんです。県と甲府市との連携というか、コミュニケーションをまずしっかりとることが重要だと思っています。昨日もヴァンフォーレ甲府のキックオフパーティーで甲府市長にお会いしましたが、早いうちにお目にかかりましょうという話を差し上げて、市長もそうだよねという感じで、受けていただいております。甲府市も中央市ももちろん重要ですし、県内全ての市町村ともしっかりコミュニケーションをとっていきたいと思います。

記者

人事に関してお伺いします。長崎知事は、副知事を一人体制に戻すと明言されておりますが、現状、柵木氏と吉原氏の二人体制です。これを一人に戻すタイミングとしては、新年度からとお考えですか。生え抜きの職員として、吉原氏を続投させるのか、別の職員に任すのか、その辺りのお考えを聞かせてください。

知事

人事異動は定期でと考えております。これまで後藤前知事のお考えの中で、新井氏にせよ、柵木氏にせよ大変なご活躍をされてきたということは承知しております。それは前知事のお考えの中で、政策遂行上必要なこととして、重要な機能を果たしてきたと思いますし、私もそれに対して敬意を表します。私は、副知事は国の役所における事務次官のようなイメージで、1人で良いのではないかと思っています。必要に応じて、何かしらの役割が求められるようになれば、改めて検討して、議会とも相談しながら、何らかの役職を作るということはあり得ると思います。

記者

確認ですが、3月下旬の人事異動のタイミングをもって1人体制に移行するという理解でよろしいですか。

知事

そうなると思います。

記者

選挙中の公約のところで、目玉と言えるようなところでお聞きしたいんですけれども、少人数学級のところと、富士山登山鉄道について、知事就任に当たってのお考えを、どのようにやっていくか、改めてお聞かせください。

知事

まず、少人数学級については、私にとっても重要な施策ですが、まずは実際それぞれの地域ごとの人口動態、つまり小中学生がそれぞれ、何年に何人ずつというファクト(現状)をしっかり把握したいと思います。また、場所によっては既にそれよりも少ない人数になっているようなところもありますので、それらを踏まえ、教育関係者とも相談をしながら、どうやっていくのが良いのかということを具体的な施策に落とし込んでいきたいと思っています。

また、当然、市町村さんのご意向もあるでしょうし、全部が全部いっぺんにできるわけではないので、どういう計画を作って、どういう段階で実施していくか、ファクトと教育の専門家の意見、さらには必要な財源との見合いで計画を作るということが第一歩であると思っています。

次に、登山鉄道ですが、去年の10月、11月頃にナショナルプロジェクトとしてやろうと、経団連の前会長であり、現名誉会長の御手洗氏を会長とする富士山登山鉄道検討会(仮称)の立ち上げ直前までいったのですけれども、その後選挙モードになってしまったものですから、実際はそこでストップしております。また改めてこの勉強会を再起動したいと思っています。今度は私が事務局をやるわけにはいかないので、今度は県のしかるべき方に担当になっていただいて、県が事務局として勉強会を立ち上げるような段取りを作っていきたいと思っています。

記者

知事は、先ほどリニアで人を呼び込む理由をつくることから始めるとおっしゃいました。駅を身延線上にもっていくという意見ですが、もし大展示場を造ることが主たる目的であれば、大津周辺の方が土地がいっぱいあって、造りやすいと思います。身延線にアクセスする場合は、どういう理由で甲府に人を呼び込めるとお考えかでしょうか。

知事

私は、リニア駅の利用客を増やす理由が必要という話をしていて、その理由として国際展示場や防災拠点、研究所を考えています。これとアクセスの話は別の話で、甲府駅とリニア新駅の間のアクセスは、身延線を使うという話もあるでしょうし、バス路線という話もあるでしょうし、また別のものだというものもあるかもしれません。私が言っているのは、(リニア)新幹線を使っていただける方をどうやって増やしていくのかという議論として、先ほど3つ、4つの例示を申し上げましたが、駅の位置はそれとは別の議論です。

記者

その身延線を利用することによって、どのような人を呼び込みができると考えているのでしょうか。

知事

身延線を利用することによって多少増えるのかもしれませんが、県内交通網のあり方として、既存の鉄道があって、(甲府駅から)約10分で来られる。その駅の位置の問題と人を呼び込む理由は別の話だと思います。

記者

確認なんですけれども、自民党籍を残したまま就任されたということでよろしいですか。

知事

結構です。

記者

自民党籍を残したまま就任された知事としては、横内元知事がいらっしゃいます。横内元知事の場合、1年くらいで党籍を離れられているんですが、今、長崎知事は、任期中は自民党籍を残したまま活動されるというお考えでよろしいでしょうか。

知事

基本的にはそのつもりでいます。

記者

それに関連して、自民党籍を残したままということで、行政の公平性といった観点で、どのようにやっていかれるかということを改めてお伺いします。

知事

自民党籍を残したから行政が歪むとは全く思っていません。行政を公平、中立、公正にやるのは当たり前の話で、そこに党勢拡大の思惑で変なことをするということはありません。今日ここに至る前に、県議会の各会派の皆さんのところにご挨拶に伺いました。当然、自民党でない県議会議員の先生方にもコミュニケーションを密にしましょうという話を差し上げて、ぜひそうしましょうというお話をいただきました。私の県政運営において、先ほど申し上げた山梨を良くするということが、単純ではありますが大目標ですので、アイデアやお知恵、お考えがあれば、幅広くいただきたいと思いますし、いただく中で虚心坦懐に議論させていただき、良い意見であればどんどん取り入れていくというスタンスは持っていきたいと思っています。

記者

ハード面の質問が多かったと思いますけれども、後藤前知事の下では、子育て支援策とかソフト面の政策がいろいろありました。これらに関しては、今のところ見直しをかけた方がいいとお考えになっているものがあるのか、それとも継続という点でどういうふうにお考えでしょうか。

知事

基本的には、病児病後児保育をはじめ、産前産後ケアセンターなど、これまでの山梨県の取り組みは、内外で高く評価されていると思います。そういう良いものは継続します。ソフト面で2、3気になるものはありますが、これから専門家と議論したうえで変えられないかというところもありますので、そこはこれから議論していきます。いいものは取り入れていきます。

記者

2、3というのはどういう分野のものでしょうか。

知事

すみません。そこは、今はご容赦いただきたいと思います。

記者

一番最初に中部横断自動車道のことについて、既に部局には指示を出されているとおっしゃっていたと思うのですが、どういう理屈を立てるか、それはいつ、どのような形で指示を出されたのかということを伺いたい。

知事

事前の打ち合わせの中で、私の問題意識を伝え、知事就任後に議論したいため、整理しておいてくださいという話はさせていただきました。

記者

まだその回答は来ていないのですか。

知事

これから報告を受けることになると思います。

記者

昨日から公務は始まっていますが、今日初登庁ということなので、どんなことを思いながら公用車に乗っていたのか。そして、一番最初に県庁で花束をもらわれて、中に進んでいくときにどんなことを感じながら、あるいはどんな思いを新たにしたのかをお聞かせください。

知事

まず、全般的にいうと大変緊張してやってまいりました。これまでこのような仕事に就いたことはないですし、議員と違って、360度いろいろ承知しておかなければいけません。また、今までは、知事さんに言っておいたからということで事が済んだ問題も、今度は、最後は自分が責任を負うべき立場になったということで、大変な緊張感と、不安とは違うが武者震いをするような気持ちです。そうはいっても、やりたいことは山積みで、難しい問題がなければ、あれもやってみたい、これもやってみたいというのはあるので、ぜひ、前向きなおもしろい、クリエイティブなことをどんどんやりたいと思いますが、リニアの問題のように難しい問題は心してかかりたいと思っております。

今日は、朝一、後援会の皆さまにお見送りいただいて、公用車に乗り込んだわけですが、これまでの支援者の気持ちはありがたいし、これから失望させないように頑張るぞと思いを新たにいたしました。また、公用車に乗りまして、中が広くてびっくりしました。初めての県庁でお迎えをいただいて、晴れがましい気持ちはないといえばうそになりますが、身に余ることで、本当に恐縮しました。大勢の皆さんにお出迎えいただき、びっくりしました。寒い中で本当にお気持ちはありがたく、何とかご期待に応えていきたいという気持ちですが、ちょっと過分なお取り計らいで、ちょっと恐縮しております。

記者

2月の議会が始まるということもあり、新年度予算はどのようにされていく予定か。今、決まっているものがあれば教えていただきたい。

知事

骨格予算なので、骨格予算のルールに基づいてやるということです。(新規施策的経費については)今後、本格的な検討を加えた上で、6月以降の補正予算に計上することになろうかと思います。

記者

最後に、知事室の椅子に座られたとき、どんなお気持ちだったのか教えていただきたい。

知事

個人的には過分な環境というか、机の大きさであり、椅子であると思いますが、ただそれは私個人に対するものではなくて、県知事職に対する机であり椅子でありますので、それに恥じないように頑張っていきたいということに尽きると思います。

 

以上

 

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