ページID:83643更新日:2018年1月5日

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知事記者会見(平成30年1月4日木曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から

 

知事コメント

発表事項以外の質疑応答

知事会見写真

 平成30年の年頭に当たって

知事

改めまして平成30年、明けましておめでとうございます。昨年1年間、県民の皆さん方には、大変なご理解とご支援、そして、お力添えを賜りまして、心からお礼申し上げたいと思います。

今年、平成30年は、(干支は、)「戊戌(つちのえ・いぬ)」という年回りになります。戌年は、十二支の11番目、実りの秋というような部分もあるようでございます。特に、「戊(つちのえ)」という部分は、草かんむりを付けると「茂(しげる)」という文字となります。植物の成長が絶頂期を迎える状態であるとも言われています。戌も社会の順応性、そして、安産型という部分で、実りを得る時期。すなわち、「次の展開につなげる年」とも位置付けができると考えております。

いずれにしましても、平成30年は節目の年でもありますし、また、来年の春には新しい時代に突入するということでありますから、新たな時代に向かおうとする今年、平成30年が非常に重要な年になると思っています。次の展開にどうつなげるかというのは、昨年まで、計画を作り、実行し、それを加速して参りました。そういう意味では、たくさんの皆さん方のご理解、そして、市町村の思いに対して連携してきたこと。さらには、関係する団体・企業の皆さん方にもお力添えをいただけたこと。これがご案内のとおり、昨年は2分野、一昨年は3分野、全国知事会、要するに他の視点から見た部分でも政策的に評価をいただいております。これを実際、県民の皆さん方にどう実感を得ていただくかということだと思っています。既にそれぞれの事業に関わる県民の皆さん方からは、その評価もいただいておりますけれども、全ての県民の皆さん方がそれを実感しているかどうかということについて言えば、まだまだ不十分な点もあると自分なりにも評価をしています。それはやはり、情報をきちっとお伝えをし、そして、これからの時代の新たな次の世代に向けた時代の転換期にある平成30年が力強く、それを県民の皆さん方にご理解いただけるように最大限努力をしていきたいと思っております。

そういう意味では、加速という昨年の言葉から、県民の皆さん方に施策の実効性について、実感をしていただくという言葉を自分の心に置きながら、今日の庁議でも部局長には、さらに現場の皆さんに施策の重要性、そして、これからの方向感、そして、施策が県民の皆さん方それぞれにどう伝わっていくのかという「実感」ということを頭に置きながら、仕事に邁進していただきたいという話もさせていただいところです。先ほどもお話したように、全国レベルで知事会の優秀政策も含めて、評価をいただいている部分はありますけれども、やはりこの部分が評価を受けたことは、お話だけではなく、それぞれの部局の自信と次につなげるチャレンジ精神ということについても、ステップアップができたと考えているところであります。

いずれにしましても、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、そして2027年のリニアの開業という2つの節目というものを計画段階にも明確にさせていただきながら、やはり大きな時間軸の中で、この2020年、2027年というものが、さらに大きな山梨の発展、飛躍にウェイトを占めるということでありますから、「戊戌(つちのえ・いぬ)」という成長の絶頂期、そして、十二支の11番目という形で、次の時代につなげていく重要な年だと肝に銘じながらこの1年間仕事に邁進していきたいと思っています。

そういう意味では、海外に出かけさせていただき、県外にもいろいろなトップセールスを含めて、昨年も1年間させていただきました。施策への芽吹きというものが、少しずつ出てきたと思っておりますから、そういう意味では、さらにこの1年間は、それに磨きをかける。昨年末のインドネシアのトップセールスの際にもお話をさせていただいたのですけれども、枯露柿のあのつるしてある風景がアジア、特にインドネシアの皆さんから見るとこんなものがあったのという新たな発見をしていただく、つい数週間前でありますけれども、自分なりの今まで眠っていた資源が、新たに外から見た中でこんなにご評価いただけるのかということを感じた瞬間でもありました。そういう意味では、さらにいろいろな施策、事業に磨きをかけながら、そして、まだまだ地域に眠っている資源にもさらに磨きをかける、そんな1年にしていきたいと思っています。

特に今月28日から、第73回国民体育大会冬季大会スケート競技会も本県で開催されることになります。また、「リニア環境未来都市創造会議」も今月中にはスタートし、本格的に具体化に向けた議論を有識者の皆さん、また関係する市町村、経済団体の皆さん方にも入っていただいて、議論を展開することになっています。さらに、安全安心力をつけていくということで、防災基本条例を年度内には制定に向けて議会の皆さま方にご理解を得ながら、対応を進めて参りたいと思っていますし、今まで懸案でございました、甲府から峡東地域への連絡口になります西関東自動車道も八幡南ランプから岩手ランプ間が3月中には完成する目途が明確になって参りました。そういう意味では、約9.3kmの全線が供用開始になるという形で甲府圏域と峡東圏域との間がスムーズに移動ができる、経済効果や観光にも大きく資するということにつながってくると思っています。さらに昨年度、知事会でも人口減少対策分野で優秀政策を受けた病児・病後児保育事業の全県どこでも使えるという部分が4月から本格的にスタートができるように最大限、これも努力していきたいと考えております。

いずれにしましても、ダイナミックやまなし総合計画の基本中の基本でありますけれども、すべての県民の皆様が、明るく希望に満ち、安心して暮らせる山梨県づくりということにこの1年間を徹して、対応を進めて参りたいと考えておりますので、県民の皆さん方におかれましても、是非、この平成30年が、昨年以上に実り多い年になりますよう、また「戊戌(つちのえ・いぬ)」という形で冒頭もお話ししたように収穫ができる、そしてその収穫を次の年につなげるという大きな平成30年が節目の年になりますので、転換がスムーズに進み、皆さん方の暮らしの向上、そして山梨県の大いなる発展のステップになれる、そのような年になりますように心からお願い申し上げ、県民の皆さん方のこの1年間のご健勝、そしてご活躍を心からご祈念申し上げながら、新年に当たってのご挨拶にさせていただきたいと思います。この1年間お世話になりますが、よろしくどうぞお願いします。

記者

知事が考えるこの1年間の課題というのはどういうところにあって、それをどのように対応していきたいですか。

知事

課題はもちろんたくさんありますし、事業や予算を付けながら、将来の方向性を出すものもありますが、特に県民の皆さん方に実感をしていただくということですから、情報をきちっとお伝えしながら、事業をきちっと活用していただく年にしていきたいと思っています。今、平成30年度の予算編成、事業の見直しも含めて最終盤に入っていますので、そういうものを通じながら県民の皆さん方に、また産業界の皆さん方にも、今までの政策、施策、私ども県庁全体の思いというものをきちっとお伝えしながら、それを使い切っていただきたいと考えています。

記者

平成30年が節目の年ということで、知事の任期が最終ラウンドに入って、来年2月の知事選というスケジュールがあるわけですけれども、再出馬に向けての知事の方針、お考えを伺いたいのですがいかがでしょうか。

知事

先ほどもお話ししたように、2月から4年目に突入するということも踏まえて、この平成30年がいみじくも「戊戌(つちのえ・いぬ)」ということで、収穫と次の時代に向かう転換期になる節目の平成30年になるわけですから、今の時点では残り1年の任期をきちっと全力投球してやりきっていく、それを通じて芽吹きをしてきたいろいろな施策を、前に向いて前進させるということに尽きると考えています。

記者

明春に執り行われる知事選前の最後の予算編成になると思うのですが、どのようなお考えのもと編成作業をされているのでしょうか。特にどういう部分を重視していくかをお聞かせいただければと思います。

知事

昨年、一昨年と、人口減少分野では知事会からの優秀政策を受賞することができました。これを具体的に全て統合しながら、日本一子育てがしやすい環境づくりということを徹してやってきましたから、それを県民の皆さん方に、このようなことができているということをお示ししながら、例えば、病児・病後児保育にしても、一部の地域から少しエリアが広がっている、これを来年度からは全県に広げようということになりますし、(第2子以降3歳未満児)保育料の無償化も(本年4月から)3年目に入るわけですから、次のステップに向けては、関係者の皆さん方、非常に多くの方からご利用いただいているんです。それがやはりこれからの人口減少対策に大いにプラスになるということは、関係者の皆さん方からはご理解を得ている部分はありますけれども、全ての県民の皆さん方にご理解いただいているかどうかということは、まだ情報発信が不十分な点があると私自身は思っています。

その意味では、きちっとお伝えしていくということを通じて、2020年(に向けて)、もっともっと山梨県は元気になれる素地がある。地域資源を磨いていけばもっと山梨県は良くなれるという部分は、製造業の伸び率が日本一になったこともそうですし、事業所数も我々が考えている以上に大きく伸びているということもありますから、さらに県外、海外から見た山梨県が、こんなにいいところがあるよなという部分を、まず県民の皆さん方にきちっと理解をしていただいて、そして全ての県民の皆さん方が、山梨いいよねという情報を伝えていただく、情報発信の大使になっていただき、山梨いいよねと思わないと、外からたくさんの人が入ってきてくれるということにはつながっていかないと思います。

先ほど枯露柿の風景のお話をしましたけれども、これは本当に山梨ならではの冬の風景ですから、これが観光資源に大きく資するということも、改めてインドネシアの方とお話をしながら確認させていただいたことなので、そういうことがいっぱいあるよねということをまず、計画では62の計画を策定し、見直し、そして部門別の計画もそれぞれの産業分野、いろいろな部分の後押しをしてきたという自負はありますけれども、それをきちっと県民の皆さん方にご理解いただき、それが平成30年度の予算編成にも、どう生かしていくのかという部分につなげていきたいと思っています。

この実り多い部分を、次にどう生かすのか、平成30年というのは日本国全体にとってもそうですし、私自身も4年目を迎える中ではそうですし、またちょっと(話は)飛びますけれども、総理の年頭に当たってのコメントを拝見しても、過去は変えることはできませんけれども、将来、未来というものは自分たちの意思、思いというものが具体化できることですから、未来は変化させられるのだということを総理も繰り返しおっしゃっておりましたから、私もまったくその部分では同じ思いでありますし、将来に向けてこんなにたくさんの可能性や魅力のある山梨の責任者をさせていただいておりますので、いい形で、県民の皆さん方にもっと伝える、そしてそれをまた、たくさんの人に、県民の力を結集しながら伝えていくということが、大きく山梨のこれからの発展、そしてそれが自分自身の暮らしの安心、安全、発展にもつながっていくという、良い正の循環になっていく一番のことだと思っています。いずれにしてもこの平成30年というのはいろいろな節目の部分があることは確実でありますから、その節目というものを良い節目にしていきたいと考えています。

記者

先ほどの知事選に関連した質問なんですけれども、今の時点では4年目をやりきっていくというお考えだと思いますが、(知事選への出馬を)判断する時期というのはいかがでしょうか。

知事

繰り返しですけれども、今年の2月17日で4年目に入ります。そういう意味では、今まで実行し加速してきた部分を実感していただく、その実感というのは新しいことはしないということではなく、新しいことにどんどんチャレンジしながら、県民の皆さん方が、今雇用のいろいろな指標も良くなっていますし、山梨に大きな本社が一昨年の4月に誕生していますし、また、いろいろな経済の指標、農業の指標、観光の指標というのも、もちろん、いろいろな厳しい部分もまだまだありますけれども、将来に向けて新たな芽吹きというものはあると思っていますので、そういうものをまず、私自身の立場で言えば、やりきっていくということが一番肝要だと思っていますので、今お話のあったことを頭の部分には置かずに、全力で今の仕事を全うしていくと、やりきっていくということに尽きると考えています。

記者

知事は、この休みの間、どのように過ごされていたのでしょうか。

知事

ほとんど家族と過ごしていましたから、今まで読めなかった本も読んだり、なかなか活字を1冊読み切るということは難しいですが、いろいろな雑誌を経済誌も含めて年末に2018年のいろいろな予測とか展開とか、そういうものを、1つの事項でも複数のもので見方が全然違いますし、個人の有識者、エコノミストでもいろいろ展開や予想が違いますから、そういう意味では改めて、今の立場にいる以上は、今の現状をきっちりと見据えたうえで、ポジティブに伝えていくことが潜在力を引き出す一番大切なことだと、いつも思っています。そういう意味では、もし少しネガティブな部分があれば、それは課題ですから、どう解決するのか、これもすぐに解決できるものはそんなにたくさんなくて、今まで、いろいろな蓄積の中でやってきていることですから、その変化をさせるには少し時間をいただかなければいけない部分も当然あるので、それは少し中長期で考えなければいけない部分と1年ごとに考える部分の違いはあるにしても、この2つの組み合わせ、そして常に1年間の予測というものは当たるわけではありませんから、それをいろいろな視点から山梨に置き換えて、どういう方向でいくことが望ましいのかを考えた年末年始でした。

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発表事項以外の質疑応答

 青木ヶ原樹海のイメージについて

記者

先日アメリカのユーチューバ-が県内の青木ヶ原樹海で自殺したとみられる遺体の動画を投稿して世界中から非難が殺到していて、負の情報発信になりましたが、この点に関して県は、これまで青木ヶ原のイメージアップのためにさまざまな対策をしてきたと思います。自殺死亡率の発見地ベースでは改善が進んできたと思います。このような中で、こうしたことが起こったことに対しての受け止めをお聞きしたい。

知事

本当に残念です。これから投稿者に対しては、いろいろな形でお伝えをしていかなければいけないと思っています。もっと言えば年末に、ある新聞で、今、お話をいただいたように樹海の人気がじわりじわり高まっているという報道があった中で、皆さんも多分同じ気持ちでいると私も思っています。あそこは夏、散策をすると、こんなに素晴らしいところはないとわかります。でも、ネガティブな情報が伝わっていくと、それがあたかも真実のように語られるというのは非常に残念です。人道的に言ってもあってはいけないことではないかと思っています。

記者

負のイメージが動画で伝わったことに対して何か懸念をされていますか。

知事

一度情報が伝わっていくと、それを元の状況にするのはたくさんの労力を使わなければならないと思っています。ただ地元の皆さん、山梨県全体で、青木ヶ原というものに対する思いというものは、正の部分を中心に考えていくべきだと思っていますし、この粘り強い十何年の取り組みで、今、改めて青木ヶ原が観光にも行ってみたいとポジティブに思っている方もたくさんいらっしゃるので、それを継続して対応していくことが大切だと思っています。また、間違った情報であれば、きっちりと、その主体に対して、そうではないということを強く言っていく必要があると考えています。

 

以上

 

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